2月8日に行ったのは第3部


冥途の飛脚

あらすじはこちら


冥土というタイトルの通り、道行の話です。

いつも観て思うことは、なんでオトコってこんなに軟弱なんだろうって事ですわ。

この主人公の忠兵衛は大百姓の実家から飛脚屋へ養子に入った身です。
若いながら真面目に仕事をしていましたが、そこはお年頃。

遊女の梅川に入れ込み、飛脚屋の仕事で受けたお金も使い込むようになり、梅川に身請けの話が出て、ついには大金を使い込み、という破滅に向かっていくお話です。

早くお屋敷にお金を届けなくては、と言う気持ちと懐にお金は入れているけれど、梅川の顔を見に行きたいと逡巡する心。

ついには悪い気持ちに負けてしまい、懐に人のお金を入れたまま、そのお金を自分の物だと言い張り梅川を身請けします。

梅川は喜んだのもつかの間、二人で死ぬための逃避行になります。


なんであそこでとどまることが出来たのに、あそこでもとどまれたのに、って思うんですが、どんどん負のスパイラルに巻かれていくだメンズ振りを、それを芸術にまで仕立て上げた近松さんの力量に感心いたしました。

また女性がけなげ。
愛した男のためなら命までも投げ出せます。




私の後ろの席の方は幕間に連れの方に、

あの人ダメね、あそこ(忠兵衛が懐に手を入れて封印を切るところ)はもっと時間をかけないと、と力説していらっしゃいました。


最近はあまり長いのも好まれないので、何でも時短になっていると何かに書いてあったのを読んだのですが、これもそうなのかしら?





 2017_02_14




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12月14日、討ち入りの日ですね。


特にそれを意識したわけではありませんが、今日は文楽第二部へ行ってきました。



七段目   祇園一力茶屋の段
八段目   道行旅路の嫁入
九段目   雪転しの段・山科閑居の段
十段目   天河屋の段
十一段目 花水橋引揚の段

昔、歌舞伎で七段目を見たかもしれませんが、(なんとなく記憶にあるがはっきりと覚えていない)仮名手本忠臣蔵を全段観るのは初めてでした。
いやぁ~、面白かったですよ。

一人の短慮が引き起こした事が、多くの人の人生を変えてしまう様をまざまざとみせて貰いました。

今回の中心となる人物は加古川本蔵です。
塩冶判官が高師直を斬りつけたときに、塩冶判官を抱きかかえて刃傷を止めた人物です。
止めたときは高師直が殺されなければ、塩冶判官にきついおとがめはないだろうと思ったのですが、実際は切腹となり、そのことをずっと後悔しています。
実は彼は自分の遣える殿・若狭助が、塩冶判官と同じ供応役になっており、高師直にいじめられていたのです。
若狭助が我慢出来ずに翌日高師直を切ると、本蔵に告げたことから、若狭助に内緒で師直に賄賂を送りました。
翌日殿中で若狭助が師直に斬りかかると師直は非礼を詫び、その結果塩冶判官がとばっちりを受け、謂われのないいじめを受ける事になってしまったのです。
そして彼の娘小浪と大星由良助の息子力弥は許嫁です。

第一部の勘平は自分の欲から不忠者となり、それを挽回するためにどんどんと悪い方へ流れて行ってしまいついには命であがなう事になりましたが、本蔵は、忠義と義理の板挟みになり命を落とします。

骨太で壮大で繊細で悲しいお話でした。

今回は後ろの席でしたので、義太夫を聴いたと言う感じです。
前の席に座った人が男性で舞台中央が見えにくかったです…

床(義太夫と三味線がいる場所)はよく見えたので、太夫にも三味線さんにも色々感じる所があり、そちらも興味深かったです。

やっぱり文楽は止められない(*^_^*)






20161214.jpg
今日が討ち入りの日なので、国立劇場からの記念品、討ち入りの絵柄のトレシーです。

左側の値付けは来年の干支で、これはお土産に買いました。
着物を着たときのぶら下げ物にします。




 2016_12_15




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国立劇場12月の文楽は

仮名手本忠臣蔵の通し狂言


今日は第1部を観てきました。

歌舞伎でも1部2部と観ましたが、比べると文楽の方は太夫の語りによって登場人物の描写が細やかです。

勘平が切腹するところなどは思わず涙が滲んでしまいました。
たった一つのボタンの掛け違いから始まった勘平の行動は、どこかで修正出来たはずなのに、失敗を取り返そうと焦る気持ちから、どんどん悪い方へ転がって、そのツケが切腹という形になってしまう悲劇。
早まった切腹で取り返しの付かない命の瀬戸際、勘平の生きたい気持ちが英太夫さんの熱演により鮮やかに描かれます。

最期の命つきる瞬間、首が落ちそうになるのを必死にこらえて、こらえきれずに前に倒れて死んでいく勘平を遣う豊松清十郎さん、さすがでございます。

塩冶判官の切腹の場面も、素晴らしかったです。
太夫と三味線は舞台を観ずに客席の方を向いていますが、舞台の人形遣いと息ぴったりで、緊迫の場面を盛り上げます。

今回の舞台は舞台上で静かにたたずんでいると言う場面が多いような気がします。
なので、間の持ち方というか、人形遣いさんにとっては難しい演目なのではないでしょうか。
もちろん、どんな舞台も簡単である、と言うことは無いと思いますが。

それと今回は1日2回公演の大作なので若い方にも良い場面が回ってきて、観ている私も楽しめました。



なんて、偉そうに書いていますが、相変わらずこっくりとしながらの舞台鑑賞でした。

なんで文楽行くと眠くなっちゃうんでしょうねぇ~

ちゃんと観たいのに、演者の皆さん、本当にごめんなさい。

今日は前から2番目の席(かなり端っこ)でこっくりしてたよ~




 2016_12_07




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今日は夕方から文楽の第2部へ行きました。

第1部へ行ってから10日経ってしまったので、前半忘れているかもという感じでした。


どんな話かを知りたい方がこちらをクリック。


最初の演目は国立劇場の50周年を記念した、

寿式三番叟

おめでたい演目です。

以前、お能と文楽が共演した寿式三番叟を見たことがありますが、まあ体調不良(という事にして)で眠かった…

今回もきっと体調不良だったのでしょう(笑)
はい、眠かったです。

 一谷嫰軍記は通しで初めて見ました。

部分的に歌舞伎や文楽で色々な段を見たりCDを聞いたりしていたのですが、やはり通しで見ると頭の中できちんと話がつながってと面白いです。


第1部は演者が若いなと言う印象でした。

失礼を承知で書きますが、40代50代でも若いんですよ。
若い人は声の大きさと体力でがんがん来る印象がありますが、聞いているとちょっと疲れちゃうんです。
やはり聞いていて心地よいのは60代以降の大夫さんだと最近思っています。


第2部は、今ひとつ集中出来なくて、ごめんなさい…







 2016_09_17




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11時の部の文楽鑑賞教室へ行ってきました。

席は一番後ろ。

舞台からも床からも遠い…

まあ、鑑賞教室のメインターゲットは学生さんだから、仕方ないか。


開演までの客席は賑やかでした。
でも柝が入って客席が暗くなり始めたら、ぴたっと静かになりました。

最初は太夫、三味線、人形遣いによる解説。

太夫、三味線は、男女の違いなど、語り分けや弾き引分けの解説を。
さあ、皆さんもやってみましょう、と短いフレーズをやりましたが、高校生の子たちが結構楽しそうでした。
人形さんは基本的な人形の説明を。

だいたい同じ事を言葉を換えて説明してくれますが、それぞれ工夫をされていていつも面白いです。



休憩を挟んで今日の演目は

曽根崎心中(そねざきしんじゅう)
     生玉社前の段
     天満屋の段
     天神森の段

近松のお初徳兵衛の心中物ですが、徳兵衛の顔を見ていたら小池徹平さん演じたアホぼんに脳内変換されてしまいました。
あ、もちろん最初だけですよ。
見ていたらそんなこと考える暇も無く、物語に引き込まれていました。
と書きたい所ですが、やっぱりウトウトしてしまったところがあり…

本当に申し訳ありません、不真面目な観客で。


いつも国立劇場へ行くと売店で豆大福を買います。
とっても美味しくて行くたびに買っているからか、たまたまなのかわかりませんが、売店の人に

「いつもありがとうございます」

と言われました。やっぱり顔覚えられているのかな?(笑)






 2016_05_18




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5月の文楽

Category: 文楽  

今月の文楽は


絵本太功記







今回は「あわれ」を感じました。


尾田春信(織田信長)を討った武智光秀(明智光秀)ですが、討った事を悩み、辞世の句を残し自害しようとします。
このときは主を討った事が本当に正しい事だったか、悩みますが家臣や息子にいさめられ自害を思いとどまります。

息子や母(光秀の母さつき)の死を目の当たりにしても遠くで戦の音が聞こえると勝ったかどうか気になってしまう戦国武将の性。

勝たなければ死が待っている時代ですから、肉親の死の中にあっても勝敗にこだわるそこに哀れを感じました。
もちろん、光秀だけではなく、前髪立ちの息子十次郎は初戦であるのに討ち死にを覚悟の出陣。

許嫁の初菊も三三九度によせて別れの杯を交わしたものの、枕も交わさず寡婦になり、残された母(光秀の妻・十次郎の母)操と共にどうなってしまうのか、その先行きに哀れを感じます。
きっと、戯作者たちも義の為に主を討ったにもかかわらず、秀吉に討たれてしまった光秀に哀れを感じたのでしょうね。

そしてもう一つ面白かったのは、女性の積極性です。

本能寺の段で、森の蘭丸と良い仲にある腰元しのぶが二人は他人じゃないのにつれないじゃない、奥へ行きましょ、なんて迫ったり、初菊も十次郎に親公認なんだから遠慮はいらないのに、なんて言ったり。

しのぶの潔さも哀れを誘いました。
光秀方の武将の妹であるしのぶは身の潔白を示すために喉に懐剣を突き立てます。
それを見た春長はあっぱれに思い自分が仲人となり蘭丸と夫婦にさせしのぶを成仏させます。


やっぱり文楽は面白い。


 2016_05_15




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今日は文楽へ行ってきました。

第2部の二つ目の演目

関取千両幟は、豊竹嶋大夫師の引退披露狂言でした。

文楽を観てまだ日が浅い私ですら、嶋大夫師の義太夫を聴いていて、声が出なくて技で乗り切っているような印象を持つときがありました。
引退を知ったときは、やっぱりという気持ちがありました。

切り場語りの大夫が少なくなってしまい、さみしい限りですが、若手にチャンスが回ってくる良い機会でもあります。
今日の席は後ろの方だったので、大夫と三味線がよく見える席でした。
みなさん、本当に熱の入った語り・三味線を聞かせてくれました。

命をかけて文楽の道に精進している人たちの熱演を観ていると、眠くなってこっくりとしてしまう自分を申し訳なく思っちゃいます。
でも眠さには勝てないので、観に行く時には、きちんと睡眠をとって望まないといけませんね。

詳しくは(いつになるやらわかりませんが)また次回以降に(笑)



 2016_02_13




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水曜日、今年初の文楽へ行ってきました。

2月の公演は3部制で、今日は第1部を観ました。


あらすじは、下をクリック
2月の公演


靱猿(うつぼざる)

いつの世も権力のある者は勝手なことをいうんだな、それに振り回される下々。
お猿の健気さが、救いとなります。


信州川中島合戦(しんしゅうかわなかじまかっせん)
    輝虎配膳の段
    直江屋敷の段


申し訳ありませんが、眠くてこっくりこっくりしてしまいました。
もちろん起きていようと頑張っていたので、お話はわかったのですが、眠かった…


2部と3部は土曜日に続けて観ます。

体調を整えなくては。




 2016_02_11




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12月の文楽は、文楽鑑賞教室と本公演の2本立てです。

今日は鑑賞教室を観た後、本公演も観て来ました。

鑑賞教室の演目は

二人禿(ににんかむろ)
解説 文楽の魅力
三十三間堂棟由来(さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい)
     鷹狩の段
     平太郎住家より木遣り音頭の段

三十三間堂棟由来は何度か観たのですが、今日の語りの津駒大夫絶品でした。
柳の木が切られて今まさに消えようとしている柳の精のお柳さんを切なく哀しく儚く、語っていました。

興奮冷めやらぬ。

そして、本公演の演目も素晴らしかったのですが、「紅葉狩」は迫力があり、こちらも素晴らしかったです。

家に帰って来てからものぼせてしまってビールがはかどる事(笑)


ビールで興奮を抑えていたのに、テンテンちゃんたら。


バッグ猫テンテン
着物用バッグに入り込み寝の体勢。


たまらんね
こんな顔されたら、どかせません…

今は真剣に寝ています。

写真はまた明日。





 2015_12_09




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実はこの日の午後、もともと素浄瑠璃の会のチケットを取ってありました。

開演は1時からで、散骨の予定は10時から12時だったので、ギリギリ間に合うかと思って散骨の参加を決めました。


散骨が終わり駅で親戚と別れたのが12時30分近く。


劇場に到着したのが1時15分頃で遅刻の揚句、若干の船酔いもあって1幕目はうつらうつらしてしまいました。

2幕目、3幕目は段々と目が覚めて来て、物語に集中できました。

あらすじはこちら

どの演目も初めての物だったので、1幕目が残念でした。

2幕目の三味線、ツレと言って後から別の三味線の人が出て来て演奏するのですが、今回出てきたのが若い燕二郎さん。
出て来て床に座り、自分の演奏前に師匠の演奏に撥を合せて集中する姿に好感が持てました。
通常の公演では三味線と大夫は舞台の上手横にいるので、ツレの人は目立たないようこっそりと出て演奏を終えるとサッと入ってしまうので、舞台正面で演奏する素浄瑠璃の会だからそこ見られる光景ですね。

3幕目、話は「正々堂々」の印象でした。
敵味方ではあっても礼儀をわきまえて思いやりを持って接する姿を、千歳大夫が力強く語りました。



この素浄瑠璃の会は年に1回だけ、小劇場の公演なので昨年はチケットが取れず、悔しい思いをしました。

今年は行けて良かったです~
また来年も頑張ってチケット取るぞ~~




 2015_10_28




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ようこそ、猫と昼寝へ

楽しく生きるための趣味を色々と。  6匹の家猫と1匹の外猫を中心にした猫の話題や、文楽を中心に歌舞伎やミュージカル、面白い本の事、色々とお話させて下さいね。

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